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DAY 01
1

足裏の「三点」を感じる

身体からの情報入口を、まず取り戻す。

「今、あなたの体重は、足裏のどこに乗っていますか?」

こう質問すると、多くの方が「えっ…」と固まります。50代、60代の患者さんで即答できる方は、ほとんどいません。

これは意識が鈍いのではなく、身体からの情報が脳に届いていないということ。実は、歩行の悩みの多くは、ここから始まっています。

?なぜ「足裏」なのか

足裏は、身体が地面と触れる唯一の接地面です。ここから「今、体重はどこに乗っているか」「床はどんな状態か」という情報が、1秒間に何百回も脳に送られています。

ところが加齢や生活習慣で、この情報の解像度がだんだん落ちていきます。解像度が落ちると、脳はバランスを取るために、無意識に筋肉を固めて補おうとします。これが、立っているだけで疲れる・歩くとすぐ重くなるの正体です。

つまり、筋力が足りないのではなく、筋肉を使う前提の「情報」が足りていないのです。

病院で言われがち

「歳のせい、筋力が落ちたから筋トレを」

実はこう

足裏の感覚情報が届かず、身体が筋肉で固めて補っている

!今日のワーク(約2分)

  1. 靴を脱ぎ、素足または靴下で、肩幅くらいで立ちます。
  2. 足裏を意識してください。「親指の付け根(母趾球)」「小指の付け根(小趾球)」「かかと」――この三角形のどこに、自分の体重が乗っていますか?
  3. 多くの方は、かかと寄り・外側寄り・片足寄りなど、どこかに偏っています。まずは気づくだけでOK。
  4. その状態から、ゆっくり前後左右に身体を揺らし、三点に均等に乗る感覚を探してみてください。30秒ほど。
MINI CHECK

そのまま、目を閉じて10秒立ってみてください。どれだけ揺れましたか?目を開けていたときと比べて、明らかにふらつく方は、視覚に頼って立っているサイン。足裏の感覚が鈍っている証拠です。

多くの方が、こう感じます

  • 「意識したことなかった」と驚く
  • 自分が外側に体重が乗っていた(だから靴の外側が減る)と気づく
  • 30秒揺らすうちに、勝手に身体が真ん中を探し始める
  • 立ち終わった後、少し足が軽い
— こんな方がいらっしゃいました —

60代の女性。膝の痛みで3年間、病院で筋トレを処方され続けた方です。初回、足裏の三点を見てもらうと、右足はほぼ小指側にしか乗っていませんでした。「私、こんなに偏ってたの…」と驚いた瞬間、彼女の施術は始まりました。筋力の前に、情報の再接続だったのです。

明日へ

立ち方が整ったら、次は「座り方」。
意外に思うかもしれませんが、歩行の崩れは椅子の上で起きていることが多いのです。