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DAY 02
2

坐骨で座る

歩行の土台は、椅子の上で崩れている。

座位のイメージ

「歩くための講座なのに、なんで座り方?」――そう思われたかもしれません。

実は発達学的に見ると、人間の動きは 「座る → 立つ → 歩く」 という順番で組み上がっています。赤ちゃんがハイハイの次に「おすわり」をするのと、同じ順番です。

この土台が崩れていると、立っても歩いても、崩れを引きずったまま動くことになります。

?キーワードは「坐骨」

今、椅子に座っているなら、お尻の下に手のひらを差し込んでみてください。ゴリゴリとした2つの骨が当たりますか?これが坐骨結節(ざこつけっせつ)――骨盤の一番下にある骨です。

正しい座位とは、この坐骨2点の上に、骨盤がまっすぐ乗っている状態。骨盤が立つと、その上に背骨が自然に積み上がり、自力で支える力を使わない姿勢になります。

逆に、多くの方は尾てい骨や太ももで座っています。この座り方だと、骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、立ったときにもハムストリング・お尻・股関節が正しく使えない身体になってしまいます。

病院で言われがち

「猫背を直すために背筋を鍛えて」

実はこう

背筋の問題ではなく、座る骨(坐骨)を忘れているだけ。整えば背筋は自然と伸びる

!今日のワーク(約2分)

  1. 椅子に座り、お尻の下に両手を差し込みます。ゴリゴリした骨(坐骨)を確認。
  2. 手を抜き、「坐骨2点の上に骨盤を立てて乗せる」意識で座り直します。
  3. そのまま頭のてっぺんが糸で吊られているイメージ。力むのではなく、骨で支える感覚で。
  4. 30秒キープ。呼吸は止めずに、ゆっくり深呼吸を5回。
MINI CHECK

坐骨で座ったまま、両足を床から5cmだけ浮かせてみてください。ぐらつかず5秒キープできますか?できれば、骨盤がしっかり立っている証拠。ぐらつく方は、まだ太もも・尾てい骨で座っているサインです。

多くの方が、こう感じます

  • 背中に力を入れていないのに、姿勢が勝手に良くなる
  • 胸が軽く開いて、呼吸が深くなる
  • 太ももの裏・お尻が、今まで休んでいたことに気づく
  • デスクワーク後の腰の重さが、いつもより軽い
— こんな方がいらっしゃいました —

デスクワーク中心の50代女性。「歩くと1時間で膝が痛む」と来院。座り方を見ると、尾てい骨で座り、骨盤が後ろに倒れていました。座位を坐骨に乗せる指導だけで、数週間後「歩いても膝が楽になった」と。歩行の問題だと思っていたものの正体は、8時間の座り方だったのです。

明日へ

座位の土台ができたら、次は立位。
「立っているとき、重心はどこ?」
その答えは、あなたの歩き方を変えます。