「頑張って立つ」から、「骨で立つ」へ。
Day 1 で足裏の三点を感じました。Day 2 で坐骨で座ることを覚えました。今日は立位――歩き出す直前の土台に入ります。
キーワードは「踵(かかと)」。これを外すと、その上にあるすべての動きが崩れます。
立位での荷重ポイントは踵骨(しょうこつ)――踵の中にある大きな骨です。身体の構造を横から見ると、踵の真上に骨盤、骨盤の真上に胸郭、胸郭の真上に頭が乗っています。これは建築でいう「柱」と同じ、一本の軸です。
踵に乗れていないと、この軸が崩れます。すると身体は軸を保とうとして、ふくらはぎ・太もも・腰の筋肉で必死に補正します。「立っているだけで疲れる」人は、本当に筋肉で立っているのです。
逆に、踵にスッと乗れると、抗重力筋(身体を自動で支える筋肉群)のスイッチが入り、力を抜いても立っていられる状態になります。
「足腰が弱いからスクワットを」
スクワットの前に、踵に乗る感覚がないと、太ももばかり鍛えて膝を痛める
踵に乗った状態で、力を抜いてみてください。それでも立っていられれば、抗重力筋が働いている証拠。グラッと崩れたり疲れを感じる方は、まだ太ももや腰で立っています。
多くの方が、こう感じます
70代男性、「立っているだけで10分で疲れる」と来院。見ると、完全につま先立ち気味で、太ももがパンパンに張っていました。踵に乗る感覚を取り戻すだけで、30分立っていられるように。「疲れ」は筋力の問題ではなく、立ち方の問題だったのです。
立位が整ったら、いよいよ「動き」。
明日のテーマは、歩行の本質に触れます。