歩行の正体は、「左右の重心移動」の連続。
「歩く」って、一体どんな動きか、考えたことはありますか?
実は――片足に全体重を預け、もう片方を前に出して、体重を移す。ただこれだけです。
つまり、歩行の本質は、筋力で足を前に出すことではなく、片側に体重を預けられること。ここがスムーズにできないと、全ての歩行トラブルが起きます。
片側にしっかり体重を預けないと、反対の足は宙に浮けないのです。浮けないから、引きずるように前に出す。すると、つま先が引っかかる。これがつまずきの正体の一つです。
また、預けた側の足に床からの反力(床反力)が入ることで、身体は「今、自分はこっち側に乗っている」という感覚を得ます。これが欠けると、歩行は「フラフラした移動」になり、バランスが取れません。
つまり、歩行=筋力で進む動きではなく、歩行=感覚と重心の対話なのです。
「足が上がらないから太もも前の筋肉を鍛えて」
足が上がらないのは、反対側に体重を預けられていないから。筋力不足ではない
片側に乗ったとき、どちらがやりにくいですか?やりにくい側の足に、あなたの身体の「詰まり」があります。靴底がすり減っているのと、おそらく同じ側です。
多くの方が、こう感じます
50代女性。マラソン愛好家でしたが、ここ数年ペースが上がらない。片足立ちをしてもらうと、右は10秒、左は3秒でした。筋力は明らかに十分。でも、左に体重を預ける感覚が薄かった。預ける練習をしてから、タイムが2分短縮したと嬉しそうに報告してくれました。
動きが変わったら、次は「目線」。
実は姿勢は、身体ではなく目がつくっている――
そんなお話を。