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DAY 05
5

目線で歩く

姿勢は、目がつくっている。

歩行イメージ

「歩くとき、どこを見ていますか?」

50代以降、足元を見て歩く方が急増します。つまずきが怖い。段差が心配。その気持ちは、よくわかります。

でも――足元を見るほど、実は転びやすくなっていると言ったら、驚かれますか?

?姿勢をつくる「三つの感覚」

人間の姿勢は、無意識のうちに3つの感覚情報で制御されています:

視覚(目:空間の中の自分の位置)
前庭覚(内耳:身体の傾き)
体性感覚(筋肉・関節:身体の使い方)

この三つのうち、視覚の影響は想像以上に大きい。足元を見ると、頭が前に落ち、重心が前に崩れ、連鎖で骨盤が後ろに倒れ、膝が曲がります。下を見るだけで、全身の軸が崩れるのです。

逆に、視線を遠くに置くと、頭が起き、背骨が整い、重心が軸に戻ります。視線ひとつで、姿勢がここまで変わる――これは多くの方が知らない事実です。

病院で言われがち

「姿勢が悪いから背筋を意識して」

実はこう

背筋を意識するのではなく、視線を遠くに置くだけで姿勢は整う

!今日のワーク(約3分)

  1. 広い場所で立ち、まず、2〜3メートル先の床を見て30秒立ちます。身体の感覚を覚えておいてください。
  2. 次に、10メートル先の壁や景色を見て30秒。違いを感じてください。
  3. 歩きながら、3メートル先の地面→10メートル先の遠くと、視線を交互に変えてみてください。
  4. 顎は軽く引き、「頭のてっぺんが上に引っ張られる」感覚で。
MINI CHECK

足元を見ているときと、遠くを見ているとき、呼吸はどう変わりますか?多くの方は、遠くを見ると自然と呼吸が深くなります。それは、姿勢が変わった証拠。目と呼吸は、連動しているのです。

多くの方が、こう感じます

  • 下を見るのと遠くを見るので、別人のように姿勢が違う
  • 遠くを見るほど、呼吸が深くなる
  • 背筋を「頑張って伸ばす」ことが、実は必要なかったと気づく
  • 外を歩くのが少し楽しくなる
— こんな方がいらっしゃいました —

60代女性。「怖くて外を歩けない」と、散歩を諦めていた方。お話を聞くと、3年前に階段でつまずいて以来、ずっと足元を見て歩いていたそうです。でも、視線を遠くに置くトレーニングを始めた2週間後、「久しぶりに空を見て歩いた」と笑って話してくれました。視線を取り戻すことは、世界を取り戻すことでもあります。

明日へ

最後は「足首」。
つまずきの正体は、筋力ではなく神経にあった――
ここに踏み込みます。